GWも終わり梅雨間近となりました。
これからの天気は不安定で、雨が多くなると思いますが、
そうなると不安になるのは水虫ではないでしょうか?
通気性の悪さからくる高湿度の環境はカビの大好きな環境で有り、
水虫の原因である白癬菌もカビの一種とくれば、これからの季節ちょっと怖くなってきますよね。
特に、外出時に限らず指の辺りがかゆくなったりすると、凄く心配になると思います。
しかし、ちょっと待ってください。
足がかゆい=水虫
と考えるはちょっと危険です。
水虫以外にも足がかゆくなる原因が有り、最悪それがもとで足を切断する事もありえます。
なので、今日は足がかゆくなる原因について紹介して行きます。
足がかゆくなる病気と原因
足白癬
いわゆる水虫です。カビの一種である白癬菌に感染する事で起こる病気です。
足の痒み=水虫と言われるくらい、足がかゆくなる原因の代表格。
主に足の指の間に発生し易く、爪の隙間に発生する事もあります。
高温多湿の条件下で症状がひどくなりやすく、梅雨~夏の時期など気温が高く、蒸れやすい時期には注意が必要です。
疥癬
ヒゼンダニと呼ばれる小さなダニが原因で起こります。
痒みの原因はヒセンダニと言うよりは、その糞によるアレルギーと言われていますが、痒み自体が非常に強い為、かきむしらずにはいられなくなります。
ヒセンダニにとって人の体温がもっとも適した温度となっており、
お風呂上りや寝る前など、体温の上昇が起きると特に活発に活動する為、この時は強い痒みを発生させやすいようです。
なので、人から離れると活動が鈍り、16℃以下になるとほとんど活動しなくなります。
※疥癬の場合足だけではなく、全身に起こり得ますが痒くなる原因と症状の一例として挙げています。
皮膚カンジタ症
カビの一種であるカンジタの異常な増殖によって起こります。
カンジタ自体は皮膚の常在菌(人に居ついている菌で病原性を持たない菌)ですが、
体調不良などによる免疫力の低下によって異常増殖を起こして発症する場合があります。
症状としては、主に足の指の間にただれや出血を起こし、痒みが出てくることも少なくありません。
足底多汗症
足の裏から過剰な汗が出る病気で、足裏から出る汗の量が増える事により、蒸れやすくなる為、
足の臭いがきつくなったり、痒くなったりすることが有ります。
命の危険が有る様な大きな病気ではないものの、発症の原因がまだわかっていない病気です。
皮膚搔痒症
皮膚の乾燥が原因で起きる痒みで、乾燥により角質層のバリア機能が低下する事で、
衣服の摩擦程度の刺激でも強い痒み引き起こす病気です。
全身のどこでも起こり得ますが、足が乾燥している場合にはがかゆくなる事もあります。
黄疸
肝硬変や肝臓ガンなどで肝機能が極端に落ちる病気にかかった場合、
血液分解するビリルビンが正常に分解されず、結果体内に蓄積する事によって皮膚が黄色くなる黄疸が見られるよ事が有ります。
このビリルビンには痒みを引き起こす成分が含まれている為、黄疸が出るとものすごく痒くなることも有ります。
特に足の裏は黄疸が強く出る場所なので、強い痒みが出やすい場所となっています。
膠原病
関節リュウマチに代表される膠原病ですが、その症状は意外に多いモノの様です。
その中にレイノー現象というものが有ります。
これは精神的緊張や、寒くなる・冷たい物に触れる、つまり冷える事によって手や足の指の血管が収縮し、
皮膚の色が変わる症状の事です。
症状としては、上記の様な条件下になると手足の指、特に先っぽの方が真っ白くなり、痒みを伴ったりしびれて痛くなります。
つまるところ血行不良を引き起こす症状で、重症化すると指の先端が壊死を起こし、最悪手足を切断する事も有ります。
足の痒みと言えど、安易に考えてはいけない
以上の通り、足の痒みと言えども色々な原因が有り、その症状も様々です。
素人考えで間違った対処をしてしまい、大事になるケースもあるので、
もし足がかゆくなったとしても、足の痒み=水虫と決めつけず、
その症状を調べた上で医療機関の受信をお勧めします。